2014年1月31日金曜日

枯れた技術の水平思考

枯れた技術の水平思考という言葉があります。
最先端のものではなく、すでに広く使われて枯れてきた技術の今まで無かった使い道を考えるということ。
例としては「電卓」の技術を使って「ゲームウォッチ」を生み出したという事例が挙げられます。
この言葉は「ゲームウォッチ」「ゲームボーイ」などの開発に携わった横井軍平氏のものです。

私も含めて技術者はつい最新の技術に目が行きがちになります。
新しい技術は事例や文献が少なく習得にコストがかかったり、適用例が少なく思っても見なかった不具合に悩まされたりすることがあります。
その点、枯れた技術は最適な習得方法が確立されていたり、様々なトラブルとその回避法も出尽くしていて少ないコストで安全に使用することができます。
だからといって新しい技術を否定してばかりでは時代に取り残されてしまいます。
この辺りはバランスなのだと思います。

私たち個人開発者は色々なコストをあまりかけることができません。
その技術を使うことにどれだけのコストがかかるのか、それだけのコストをかける必要性があるのか、他の技術を使うことによってコストを下げられないかと常に考える必要がありますね。

ユーザーからすれば最新の技術のモノが欲しいのではなく、使って便利なモノ、遊んで楽しいモノが欲しいわけですから。

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